
今回は地方国立大学の陸上競技部に所属する私が、地方国立大学陸上競技部に所属することのメリット・デメリットをご紹介いたします。
地方国立大陸上競技部での生活
1年時
私は工学部に所属しており、1年時は部の本部があるキャンパスにいたため、週4回の練習と週1回の各自練習を学校と競技場で行っていました。
学校練習は平日の16時~18時、競技場練習は平日なら14時~17時、休日は9時~12時でやっていました。
基本すべての集合練習に参加できたので、少しプラスアルファで練習したりもしましたが、休みの日はバイトをしたり、勉学に集中したり、友達と遊んだりしていました。
2年時から3年時
工学部2年時からはキャンパスが移動し、部があるキャンパスから離れたため、集合練習には多くて週2回程度しか行くことができませんでした。
しかし、キャンパスの近くに競技場があったため、普段はそこで自主練という形で練習に励んでいました。
基本的に一人で自由に練習できる日々になったので、私としてはこっちの方がやりやすかったです。
地方国立大の陸上競技部に所属するメリット
たくさんの学部の人と交流できる
地方国立大の体育会の部活は実力での入部制限などはないので、いろんな学部の人が入部してきます。
普段授業を受けているだけでは、同じ学科だけのコミュニティでしか仲良くなれないですが、部活に入れば交流できる人の幅が増えます。
特に、違う学部の人と交流することで、違った価値観を知ることができ勉強にもなると思います。

試合の出場機会が多い
地方国立大に所属していると、対校戦という大会が年中何回か開催されます。
対校戦とは、入賞者によって点数が振り分けられ、大学対校で、点数で競い合い順位を決めるという大会です。
国立大関連の対校戦は多く、他大学とつながりがいくつもあるため、毎年定期的に開催されます。
そのため、試合に出る機会というのは多く、さらに地方国立大であれば選手の枠もとりやすいので必然的に試合に出る頻度は高くなるでしょう。
ある程度時間の融通はきく
おそらく私立の強豪校とかよりは時間の融通が利く方で、アルバイトをやっている人の方がほとんどです。
もちろん体育会系の部活なのである程度の規律と礼儀があるかもしれませんが、一人暮らしなどをしている学生が多いことから、経済的に大変な事への理解は部もわかってくれると思います。
なので、アルバイトや学問などを優先に部に所属することは可能です。
学問と両立は可能
国立大学という名目である以上、学問は優先されるべきものという認識があります。
顧問の先生方も教授であることがほとんどですので、学問へ一生懸命励むことに理解はあると思います。
何か大切な試合や大会と授業や実習が重なった時は大変ですが、基本陸上競技を犠牲に学問を疎かにさせられるようなことはありません。
学問とスポーツを両立したいなんて方はおすすめの部活です。

陸上競技初心者でも入れる
実際、私の所属する陸上競技部には、大学から陸上競技を始めたなんて人は各学年数人はいました。
何かしらのスポーツをやっていた人が多いですが、スポーツの経験が無くても入ることは可能だと思います。
陸上競技は個人競技なので、違った目標、価値観があって当然です。
その違いを理解してくれる部であれば、ストレスなく部に在籍することができるでしょう。
また、マネージャーという選択肢もあります。
大学では男子マネージャーの存在も当たり前ですし、陸上の経験が無くても仕事ができないなんて心配はほぼありません。
大学のマネージャーは練習中のサポートだけではなくて、大会や陸上協会などとの事務手続きや関わりを持つことが多いので、就活などで役に立つ経験になるはずです。
新しくスポーツを始めたいと思っている方、将来のためにいろんな経験を積みたいと思っている方にはおすすめの体育会部活です。
地方国立大学の陸上競技部に所属するデメリット
遠征費はあまりでない

私立の大学と違って、学校からバスを提供してくれるケースはほとんどなく、遠征の費用はほとんど実費です。
バスで遠くに行く場合はバスを部で借り、乗った人数で割ったり、延性での宿泊費もホテルを自分で予約し、実費で止まる必要があります。
地方国立大だと普段の練習で、大学から離れた競技場に行く場合は交通費がかかりますし、競技場の使用料もかかることになります。
お金は比較的実費な部分が多く、ある程度かかることを想定して入部すると良いでしょう。
練習環境が大学内で完結しないところが多い
私の所属する大学はグラウンドは100mのタータンが2枚と短めのタータンの跳躍ピットがあり、残りはほとんど土のグラウンドです。
トレーニングルームは存在はするのですが、現在は新型コロナウイルスの影響で使用禁止であり、使えたとしても、大人数が入れるスペースではないので予約が必要になるほどのところです。
私が工学部のキャンパスに移動してからは、近くに競技場があるため、ある程度練習環境は整っていましたが、学内だけでは完結しない練習環境でした。
中には、地方国立大でもタータンを完備した競技場を学内にもっていたり、トレーニングルームが充実している学校はあるかもしれません。
地方国立大の陸上部を調べる際はぜひ練習環境というものにも注目すると良いでしょう。
全種目の専門的な指導者がいるわけではない
国立大学なので顧問の先生は基本教授で、指導に特化した人間ではないということが前提条件です。
もし各種目で指導者がいるような場合、少なくとも5,6人も教授が部についてくれている状況になりますので、ほぼ不可能な状態です。
私の大学では2人の顧問がいて、一人は混成競技、もう一人は400mHを専門にしている方なので、基本的には自分たちで考えて練習メニューや目標というものを作成しています。
もちろん、基礎の部分の技術的指導は常日頃行ってくださっていて、選手への気配りや面倒見はとても良いです。
専門的な指導者がいなくて心配という方は、同じ種目の先輩がいるかもチェックするといいと思います。
同じ種目の先輩に指導していただいたり、自身で考える力も養われるので、裏を返せばメリットとも取れます。
まとめ
地方国立大の陸上競技部は比較的自由で伸び伸びやれる環境だと思います。
本気で高いレベルで陸上をやっている人、学問を優先に気晴らし程度にやっている人、様々いるのでいろんな価値観の人と出会えることができるでしょう。
ただただ、陸上競技の技術だけでなく、いろんな人と交流することで組織の在り方とか自分がどういう人間であるべきかというのを学ぶことができると思います。
興味があれば各大学の陸上競技部のHPなどを閲覧してみてください。
今なんかはTwitterやInstagramも開設している大学も多いと思うのでそちらでもぜひ!
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