【陸上競技】ウォームアップの流しは慣性で走ろう!「慣性走」

陸上競技記事

皆さんはウォームアップの流しをどのような意識で走っていますか?

流しとは、一通りのウォームアップが終わった後に、7割、8割程度の力でダッシュに近い走りをすることです。

基本的に一回の練習で2~3本くらいやるのが一般的です。

その2~3本を「ただ体を温めるだけの走り」だと思ってはいませんか?

もし思っていたらもったいないです!

たかが流しでも、何かを意識するだけで自分の走りがガラッと変わります!

流しは慣性で走れ!

慣性で走れとは極端に言うと「何の力も加えずに流れのままに走れ」という意味で言っています。

実際、走り始めはどこかしらに力を入れなければ走れないでしょう。

ですが、その初めに出した力を使って中盤以降は新たに力を加えることなく、走ることができます。

この「慣性で走る」ことのメリットを次に述べたいと思います。

慣性で走ることのメリット

  • 走る上で力の使い方がわかる
  • 力んだ走りが改善される
  • 走りの正しいリズムを覚える

走る上で力の使い方がわかる

短距離走での走りというのは効率の良い力の使い方をしなければ、どんなに筋肉があっても速くは走れません。

力を入れる瞬間は力を入れる。脱力するとき瞬間は力を抜く。

これが自然とできるようになるのが慣性走です。

慣性走は最初の走りだしの時のみ力を入れて、その後はほとんど力を入れずに走ります。

しかし、力を入れないとはいえ、人間なのでところどころ力を入れながら走らなければ効率よく進みません。

力を入れない0の状態から、どこで力を入れたらいいか。慣性走をやればやるほど見えてきます。

接地の瞬間、腕振りのタイミング、脚を上げるスピード、どこで力を入れてどこで抜くか。

それをつかむことができる練習が慣性走です。

力んだ走りが改善される

走るとき、「力みすぎ!」といわれることはありませんか?

肩に力が入りすぎる。体が横に大きく振れてしまう。

そんなクセを持っているのならば、慣性走を行って改善しましょう。

中盤でほとんど力を入れなくとも、慣性によってスムーズに走れる間隔を身につけることで、自然と力まない走りになっていくでしょう。

体にどうしても力が入ってしまうような走りをする方は、おすすめの練習になると思います。

走りの正しいリズムを覚える

慣性走を繰り返すことで、走りのリズムを覚えます。

慣性走は初速で出した力を生かしながら、なるべく同じリズムで走ります。

慣性というくらいですから、外力を加えなければ等速直線運動をしつづけるという理論になります。

一定のリズムの走りを繰り返し繰り返し行うことで、何の力も加えずに体に馴染ませることができるでしょう。

そのリズムは短距離選手としてのスプリントでも、跳躍選手の助走などでも生きると思います。

慣性走では何を意識したらいいの?

何度も繰り返すかもしれませんが、慣性とは外からの力を加えなければ、そのまま等速直線運動し続けるという法則です。

走りとしては、いかに外から無駄な力を加えずに、スムーズに走れるかが重要になります。

距離としては100m~150mでいいと思います。
序盤ー中盤ー終盤と分けるとしたら、序盤の初速で車のエンジンをふかすように大きな力で加速します。
中盤以降は徐々に力を抜き始めます。腕振り、脚のスイング、接地を勝手に動いているくらいの感覚で走ります。
終盤は力が抜けている状態で必要な部分だけ力を適度に入れながらゴールまで気持ちよく走ります。例えば接地の瞬間だけ少し力を加えるだとか。

これを毎日2~3本繰り返し行っていれば、柔らかくてしなやかな、キレのある走りが身につきます。

慣性走の動画

慣性走(100m)

流しは慣性走!

ウォームアップ中の流しをただ体を温めるために走っているとしたら、ぜひ慣性走として取り組んで走りについて思考してみたらいいと思います。

きっと、力が抜けた状態でスムーズに走れる間隔が身につくと様々な発見があると思いますので頑張ってみてください!

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